訃報:ウィドマーク、スコフィールド、ミンゲラ
いくつかの訃報をまとめて。
米俳優リチャード・ウィドマークが、3/24コネチカット州の自宅で亡くなりました。享年93歳。1914年、ミネソタ州生まれ。1947年、オーディションに合格した『死の接吻』で本格映画デビュー。冷酷な殺し屋役でいきなりアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、注目を集めます。他に『地獄の戦場』(1950)、『ゴーストタウンの決斗』(1958)、『アラモ』(1960)、『ニュールンベルグ裁判』(1961)、『シャイアン』(1964)など。私にとっては『オリエント急行殺人事件』(1974)の富豪ラチェット役が印象深いです。
英俳優ポール・スコフィールドが19日(水)、白血病のため自宅近くの病院で死去した。享年86歳。1922年にイギリス・サセックス州で生まれ、1940年1月にロンドンの舞台でデビューを飾り、その後ロイヤル・シェイクスピア・シアター、ナショナル・シアターの常連として活躍しました。映画ではやはりアカデミー賞主演男優賞を受賞した『わが命つきるとも』(1966)が有名ですが、個人的には『ハムレット』(1990)と『クイズ・ショウ』(1994)が印象的です。
映画監督・脚本家のアンソニー・ミンゲラが、3/18ロンドンで死去しました。享年54歳。広報担当者によるとミンゲラはチャリング・クロス病院で頸部の簡単な手術を受けた際に、突然脳内出血に見舞われ帰らぬ人となったそうです。
1954年にイギリス・ワイト島でイタリア系移民の子として産まれ、家族の反対を押し切ってハル大学で英文学と演劇を学んだのち、ウェストエンドで上映される演劇の脚本や、ラジオ・テレビの脚本で次第に認められるようになります。『愛しい人が眠るまで』(1991)でデビュー。監督作はこれも含めて6本。『最高の恋人』(1993)、オスカーを獲得した『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)、『リプリー』(2000)、『コールド・マウンテン』(2003)、そして遺作となった『こわれゆく世界の中で』(2006)。で、実は私、1本もみてませんでしたが、この後たぶん『こわれゆく世界の中で』をみる予定です。
お三方のご冥福をお祈りします。
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