『ラブソングができるまで』
☆☆ 観客の脳内上映で充分。
ヒュー・グラントとドリュー・バリモアというラブコメのブランドネームスターが揃った本作は、まったく予定調和という部分をはみ出すことなくエンディングを迎えました。しかしそれがどうもよい意味ではないところが問題です。
オープニングから80'sをおちょくりまくったプロモビデオでヒュー・グラントが踊りまくるところはさすがにツボにきました。でもそれはあくまで小ネタで、たとえブリットニーもどきがでてきても、忘却のスターの悲哀が出てきても、話自体が転がらないのです。ドリューのエピソードも今イチ効かず、最後の大円団も同じヒュー・グラントの『ノッティングヒル』や、ドリューの『ウェディング・シンガー』と比較すると数段落ちます。つまりこうあってほしいということと、こうなるだろうなということとは違うということがわかってないということなのでしょう。
このあたりが「映画」の難しさなのでしょう。ヒューとドリューの相性は決して悪くはないものの、それがプラスアルファにはなっていません。ですからあなたの脳内の想像上映で十分かもしれません。蛇足ですが邦題はとてもいいですね。
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