訃報:ロイ・シャイダー
そうそう、訃報も春先からたまってました。少しずつ整理します。
俳優のロイ・シャイダーが2/10、米アーカンソー州のアーカンソー大学のメディカル・サイエンス病院で亡くなりました。享年75歳。2004年に多発性骨髄腫からくる血液細胞ガン骨髄移植を受けているが、直接の死因は発表されていません。
1932年ニュージャージー州のオレンジ郡生まれ。60年代前半、オフ・ブロードウェイ“Stephen D” でオビー賞を獲得するなど活躍後、64年に“The Curse of the Living Corpse”で映画界入り。ジェーン・フォンダと共演した『コールガール』とアカデミー助演男優賞候補になった『フレンチ・コネクション』で注目された後、警察署長マーティン・ブロディを演じたスティーヴン・スピルバーグ監督の大ヒット作『ジョーズ』でスターになりました。他にも『マラソンマン』(1976)、『デス・ポイント/非情の罠』(1986)、『ロシア・ハウス』(1990)、『裸のランチ』(1991)、『対決』など。遺作は2008年米公開予定のジョシュア・ニュートン監督“Iron Cross”だそうです。
うわあ、このブログを書いてきてここまで思い入れのある役者さんはいないかも・・・。もう好きな作品がごろごろ出てきます。世評的には悪いけど私は大好きなフリードキン版地獄の黙示録と言える『恐怖の報酬』(1977)。これも世評は悪いけど嫌いとはいえない魅力がある『2010年』(1984)。でもでもやはり私の中での代表作はどうしてもこの2本をあげたい。ブロードウェイの大演出家だったボブ・フォッシー監督の分身を演じてオスカーの主演男優賞にノミネートされた『オール・ザット・ジャズ』(1979)、新開発されたヘリコプターをめぐる陰謀を描いたジョン・バダム監督の傑作『ブルーサンダー』(1983)。いぶし銀の味がありながら、どこか粋な感じがした俳優さんでした。
ご冥福をお祈りします。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント