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2008年6月22日 (日)

訃報:シドニー・ポラック

 米映画監督で俳優としても活躍したシドニー・ポラック氏が5/26にがんのため、カリフォルニア州パシフィック・パリセーズの自宅死去しました。享年73歳でした。
 1934年、インディアナ州ラファイエットでロシア系移民の家庭に生まれ、高校卒業後に、俳優を志しニューヨークへ。俳優養成学校ネイバーフッド・プレイハウスで2年間学び。その後、同校で教べんもとります。(教え子のなかにはロバート・デュヴァルらがいたそうです)50年代にブロードウェーの舞台に立った後、監督業に進出。66年の『いのちの紐』で映画監督デビュー。『愛と哀しみの果て』(1985)でアカデミー監督賞を獲得しました。代表作は数多くあり『ひとりぼっちの青春』(1969)、『追憶』(1973)、『コンドル』(1975)『トッツィー』(1982)、『ザ・ファーム 法律事務所』(1993)など。またキューブリックの遺作『アイズ・ワイド・シャット』や『チェンジング・レーン』などではプロ顔負けの存在感を俳優としてしめしていました。またプロデューザーとしても作品を残しており最近では『フィクサー』『アイリス』あたりはポラックのおかげで製作できたと言われていました。監督作の遺作は『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』(2006)、出演作は日本でも今夏公開予定の『近距離恋愛』になります。
 個人的にはやはり『トッツィー』でしょうか。正直それ以降の監督作は凡作ばかりで、私の中ではあまり好きな作品はありません。しかし実は彼の初期作は『追憶』以外みておらず、『コンドル』などは気になる1本です。また『ザ・ヤクザ』のような珍品も未見です。追悼放映などがあるといいと思うのですが・・・。
 ご冥福をお祈りします。

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