『マーダーボール』
☆☆☆ みてよかった。
昨年日本でも公開されて話題となったウィルチェアラグビーの選手たちを追ったドキュメンタリーです。知らない世界の扉を開けてくれるドキュメンタリー作品の力を再認識しました。まずオープニングでこれがMTVピクチャーが出資した作品だと言うことを知り驚きました。こういう作品に出資するMTVも凄いですね。それでこの作品のスタイルが少し読めました。カッコイイ。もう少し言うならば若い人も共感できるようなセンスとスタイルがあります。車いすを利用する人をこれほどスタイリッシュに撮影した作品も珍しいですね。日本ではあまりスタイルのあるドキュメントが評価されない傾向にありますが、でもこういうスタイルも私はありだと思います。競技自体も対象となる人々も個性的でおもしろく、またドキュメンタリーの追いかけ方も単純なお涙頂戴にはならない爽やかさがあって好感が持てました。ただこれはモーガン・スパーロック(『スーパーサイズ・ミー』)の一連の作品もそうなのですが、カッコヨサの中にあるドロクササへあと一歩の踏み込みがありません。ここはもったいないと思いました。
こういう映像は作品の完成度うんぬんもそうですが、みてよかったと思える作品でした。
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