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2007年7月 2日 (月)

『力道山』

20070730230411☆☆1/2 ソル・ギョングをはじめ関わった人々の志は高い。
 評判は芳しくなく心配していたのですが、少なくとも『ALWAYS三丁目の夕日』よりは志が高い志が感じられました。それは時代を描くことで人の描き方をないがしろにするのではなく、その時代に必死になって生きた人を丁寧に描くことで、なぜそういう時代になったのかがわかるのではという点です。確かに演出が一本調子であるとか、冗長すぎて間延び気味の描写など、出来映えとしては問題があります。でもその体型や日本語の台詞も含めたソル・ギョングの演技、脇を固めた日本人キャストなど評価すべきポイントはたくさんあります。中でもソル・ギョングのお芝居だけでも絶対にみてほしい。こういう根性のある役者さんが魂をふきこんだことに私は感服するしかないのです。エンディングの神社でのエピソードは心にしみました。

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