『リトル・ミス・サンシャイン』
☆☆1/2 個性的だが今ひとつな完成度。
で、2本立てのこっちが本命でしたが、正直期待はずれでした。
いやロードムービーとしてはクリシェに陥ることなく、かなり個性的な試みをしているところはかえるのです。特にティム・サーステッドの撮影は構図、色の選択ともユニークで、技術的にもあの小さなワーゲンのバンでよく撮影できたなと関心できるぐらい、知恵を使っていることも察せられます。役者陣も適材適所で、トニ・コレットとアラン・アーキン、そしてステーブン・カレルはさすがです。
ただこの作品の問題点はやはり最後のミスコンに関する部分。あの家族の女の子がミスコンというフィールドではおさまりきれない個性の子というのはよくわかるのですが、逆にミスコンでしか輝けない子もいるわけで。事実この子は地区では2位(くり上がり1位)になっているのですから。ちょっとそのあたりが釈然としない部分がありました。
クスクス笑える個性的な作品ですが、完成度はそれほど高くはありません。
(早稲田松竹にて)
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