『ドリームガールズ』
☆☆☆1/2 お見事なエンターテイメント!
実は前日猛ダッシュで銀座から豊洲に移動したにもかかわらず売り切れ(まあ、確かにキャパが80のところだったからねぇ)。なんで豊洲に2日連続でとぼやきたくなりましたが、いやあ、みてよかった! これはお見事なエンターテイメント、ミュージカルの映画化としては屈指の出来映えです。
モータウン・レコードとシュープリームスをモデルにしたと思われる物語自体が、私のような洋楽ファンにはたまらないのですが、昨今失敗続きだったミュージカルの映画化の中で、ビル・コンドンの作り方も評価に値します。エネルギーはそのままに、しかし視覚的な楽しさを舞台から巧みに置き換えて、スクリーンに再現しています。ここがポイントでステージ自体が視覚的な楽しさがあるのならば、無理してそれをフィルム的表現に固執せず、そのままうつしとる方がよいのだと感じました。これならば舞台の方がさぞおもしろかったろうになどとは思いません。あの幕切れもいかにもステージ的で好きです。
役者陣も素晴らしく、脇を固める人々もいい味を出しています。エディ・マーフィもよかったです。彼の存在がブラックミュージックがポピュラーになっていく部分での壁を体現していただけに、こういう儲け役でオスカーがもらえなかったのは残念でしたねぇ。反面、ジェニファー・ハドソンは過大評価されすぎでしょう。確かに抜群に歌はうまいし、演技もそこそこですが、同じように儲け役だったにすぎない気がします。
(ユナイテッドシネマ豊洲11にて)
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