『レオポルド・ブルームへの手紙』
☆☆ ただの凡作。
WOWOWの予告をみて気になったので鑑賞しましたが、正直がっかり。これ、ジョイスの『ユリシーズ』の翻案としてはかなり面白い着眼点(いかにも米国的家族再生を南部的倫理観でとらえようとしている)でいっているのですが、いかんせん話の展開が平板な上に、人物の描き分けがステレオタイプで、ただの凡作になってしまいました。中でも物語のキーパーソンはエリザベス・シュー演じる母親になると思いますが、彼女にしては珍しく説得力のかけらもない演技に終始し、私たちをしらけさせます。
とりあえず見かけほどの感動は得られないハリボテの作品です。
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