『アサルト13 要塞警察』
☆☆ アクセル踏みっぱなしの一本調子な演出。
カーペンター伝説の傑作『要塞警察』のリメイクです(私、オリジナルは途中までしかみていないのですが)。そもそもこれ自体がホークスの『リオ・ブラボー』を翻案しているわけですが、個性的な役者陣が揃い(ブライアン・デネヒーの姿を久しぶりに拝んでうれしかったあ!)、シチュエーションもなるほどで、ひさしぶりに男臭い世界を期待したのですが、いかんせんこの監督はアクセルを踏みっぱなしで、話に緩急がありません。したがってサスペンスも一本調子ですし、大きな柱になるはずのイーサン・ホークとローレンス・フィッシュバーンのやりとりもニヤリとさせられません。やっぱりカーペンターはカーペンター。彼の諸作群のリメイクは『ザ・フォッグ』に続き、またもやという感じです。この後『ハロウィン』『ニューヨーク1997』とあるわけですが、ますます心配です。
アクション映画としても平凡な出来。カーペンターの作品の魅力だけでなく、銃は撃たないゆえに緊張感がでるということも近年の監督はわかっていないようです。
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