『ホステル』
☆☆ ゴアなのに痛くない。異国でひとりでも怖くない。オフビートでも笑えない。
あの『キャビン・フィーバー』のイーライ・ロス監督の新作で、アメリカでは予想外の大ヒット。私も期待していながら見逃していた1本でした。で、フタを開けてみると、なんか中途半端な1本でした。
この作品で製作総指揮を担当したタランティーノのプロデュース作品に『フロム・ダスク・ティル・ドーン』がありますが、よく似ています。前半と後半と全く作風が違い、かつ見終わった後に「なんだったんだ・・・」という感覚になるあたり。また『キャビン・フィーバー』でも感じましたが、イーライ・ロスの中途半端な描写は彼の監督としての限界なのかもしれません。ゴアなのに痛くない。異国でひとりでも怖くない。オフビートでも笑えない。<以下ネタバレ:ドラッグで反転させてお読みください>本当ならば最後の逆襲で、主人公たちを恐怖のどん底にたたき落とした男の手を切り刻む場面のような痛さがゴアシーンには必要だったはず。特別出演している三池崇史を見習わなくてはいけません。
すでに続編の公開も決まりましたが、『ソウ』のように中身がスカスカなだけのシリーズにはなってほしくないものです。
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