『トリスタンとイゾルデ』
☆1/2 ジェームズ・フランコの大根ぶり。
ケビン・レイノルズの新作がこれと聞いた時には驚きましたが、まあリドリー・スコットの『デュエリスト』のコメンタリーを嬉々としてやっているので(過去には『ロビン・フッド』までやってますし)、結構この手が好きなのかもしれません。でもできあがりはこれがてんで話にならないのですから参ります。
アクションシークエンスの名手らしい手腕は前半の待ち伏せシーンにあるぐらいで、あとは緊張感もなく、ドラマも平板。最大の失敗はキャスティングで主役2人がどうにも魅力がない。特にジェームズ・フランコの大根ぶりには閉口しました。儲け役だったのはルーファス・シーウェルで、『ダークシティ』の時はジャン・アレジみたいだなあと思っていましたが、短髪にしたせいか渡辺謙みたいになってます。
これならまだ役者陣に魅力があった『モンテ・クリスト伯』の方がよかったです。とにもかくにもレイノルズ復活の日は来るのか。私は待ち続けます。
(新文芸坐にて)
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