『ブラザーズ・グリム』
☆☆ ギリアムのでがらし。
テリー・ギリアムの監督作品をみるのがすごく久しぶりな気がします。で、その出来映えがへろへろだと、なんか才能はいつか枯れるのだということを痛感します。少なくともここには『未来世紀ブラジル』にあった鋭さも、『12モンキーズ』にあった毒もなくなっています。あるのはこけ脅かしの映像のみ。まだ世評では失敗作の『バロン』の方が映像に個性がありました。ここにはギリアムらしさすら残っていません。若手2人もどうでもいい役で、ピーター・ストーメア、ジョナサン・プライス、そしてモニカ・ベルッチにいたっては何のために君たちがキャスティングされたの?と突っ込みたくなる程度の演技。というわけで可もなく不可もなしな作品です。
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