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2006年12月23日 (土)

『ズーランダー』

B000b84mv☆☆☆ スティラー自身の壁。
 ベン・スティラーはいい! ようやく私にも彼への免疫ができたのか、それとも彼の方向性が自分と重なるようになったのかはわかりませんが、これも楽しかったです。こういうセンスは彼ならではですね。オーウェン・ウィルソンとの対決シーンや、ハンドモデルのエピソードには爆笑させてもらいました。ただ逆に相手を選ぶ笑いであることも事実で、そのあたりが今ひとつ越えられない壁なのでしょう。これが監督3作目となりますが、出演のみの作品とくらべると何かプラスアルファをつけたがっているのはわかります。それゆえに結構深読みしているレビューも散見しましたが、私はただ単にファッション業界の見かけ倒しをおちょくりたかったのだけだと感じました。つまり彼の演出力はまだその程度だと言うことです。彼が彼自身のパブリックイメージをうまく壊して欲しいと思います。新作『ナイトミュージアム』がどうなるか楽しみです。

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