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2006年12月26日 (火)

訃報:ジェームス・ブラウン

 米ソウルミュージック界の帝王“JB”ことジェームス・ブラウンさんが現地時間25日、ジョージア州アトランタの病院で死去しました。AP電によると享年73歳だったが年齢は諸説あります。
 出生については謎が多いのですが1933年5月3日、米ジョージア州生まれ説が大半。出生地についてはサウスカロライナ州、テネシー州説があります。実家は貧しく親類の家庭などで育てられた後、16歳の時、車上荒らしで更生施設に送られます。その中でゴスペルグループに加入。施設を出た後、ボーカルグループ「フェイマス・フレイムス」を結成。56年5月に「プリーズ・プリーズ・プリーズ」でデビューし、いきなり全米ベストテン入りしました。
 その後、半世紀にわたり、ラップ、ディスコ、ファンク音楽の先駆者として活躍。シングルチャート入りは119曲。アルバムは50枚以上リリース。グラミー賞を3度受賞し、86年にロックの殿堂入り、92年にはグラミー賞の生涯功労賞を受賞しました。一方、破天荒な私生活でも知られています。4度の結婚歴があり、80年代半ばまでドラッグや暴行罪で幾度となく警察沙汰を起こします。88年に薬物使用と暴行罪で逮捕されたのをはじめ、95年には妻を殴った疑いで逮捕。98年にも大麻所持などで有罪判決を受け2年半服役。03年に恩赦を受けたが04年1月には再び妻への暴行容疑で逮捕されています。
 彼を知るきっかけになったのはもちろん『ブルース・ブラザース』。あの作品は私にとってソウルやゴスペル、R&Bというブラックミュージック全般への入門編となりました。あの映画がなければ彼はもちろんのこと、レイ・チャールズもキャブ・キャロウェイもアレサ・フランクリンも私は知らなかったでしょう(考えてみるとあの映画に出てきたソウルミュージシャンはアレサ以外、みんな亡くなったんですねぇ)。彼にとって近年最大のヒットになったのも映画がらみでした(『ロッキー4炎の友情』の挿入歌"Living in America")。というわけでミュージシャンなのですが、ちょっととりあげさせてもらいました。ご冥福をお祈りします。

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