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2006年11月11日 (土)

『BU・SU』

 CATVでやっていた市川準の処女作『BU・SU』。ダビングだけのつもりでしたが、みいってしまいました。もともと好きでしたが、いやあ、やっぱりさすがです。芝居臭さのないささやく台詞の映画という存在自体が邦画では珍しいのですが、それをオフビートにしきらないところがこの人のセンスのよさですね。今回一番の発見は、なんとこれ、脚本が内舘牧子さんだったのですね、びっくり! 彼女の作品歴から言えばかなり初期の方で、映画の脚本自体も作品数が少ないと思いますから驚きもなおさらです。そうやって考えると製作当時脚本をめぐって市川監督がかなりやりたい放題やったというのも納得。神楽坂をはじめとするウォーターフロントと呼ばれる前の下町が描かれたのは彼女の功績としても、これは内舘脚本の匂いしないですもん(本当は芸者の卵のスポ根的物語だったらしい)。かつてこの市川監督が本当は原由子の曲を使いたくなかったと語っていました。まあ確かに世界観的には水と油、でも私はあってよかったと思います。はやくDVDになってほしい作品です。

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