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2006年11月13日 (月)

『炎のメモリアル』

20061126011532☆☆☆ 描き方は誠実だが、浅く紋切り型。
 消防士を描いたこのドラマ。『バックドラフト』のようなスペクタクルはありませんが、その分、日常をきちんと描くという誠実さを感じました。しかし描き方は浅いし紋切り型。悪い意味でテレフィーチャー的でした。まるでフジテレビみたいな感じです。ドラマとしての重みに欠けています。それはきっと彼らの苦悩を感動の材料として格好良く描いてしまったことと、回想形式のドラマにしてしまったことに問題があったように思います。ただ最後のジョン・トラボルタ演じる上司のスピーチが抜群によく、これですべてのもやもやが帳消しになり、みおわった後によい作品をみたような気持ち(錯覚?)になれます。するとあら不思議、平凡なそれまでのやりとりまで、何かいいものをみてきた気がするのです。この点もテレフィーチャー的です。あ、でもトラボルタは好演とはとても言えませんし、ホアキン・フェニックス(私はこの人、評価してます)も脇役陣(ロバート・パトリックとかバルサザール・ゲティが出ていた)も光っていません。
 過度な期待をするとはずしますが、私のように何も期待しないでみると楽しめる作品です。

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