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2006年10月13日 (金)

『X-MEN:ファイナル ディシジョン』

20061016190042☆☆1/2 カタルシスあり、記憶の価値なし。
 監督が前2作のブライアン・シンガーからブレット・ラトナーにかわって作られた、とりあえずの最終編。まあ見事に脳天気なドッカンボッカン系ハリウッド超大作に変身。でも大味だけどそんなにテイストとしては間違っていない気がしました。
 前2作に決定的に足りなかったカタルシスという点ではこの監督起用は成功しています。しかしいくらなんでも大雑把すぎるよな、というつっこみどころは充分で、見終わった後、前2作と違いスカッと忘れます。はたしてそれがよいのか悪いのか。おっとCMでいうところの決断は観客側のこういうところで求められるのか?(笑) すっかり売れっ子になったキャストの顔を上手にたてたところは見事なのかもしれませんが、それがこのシリーズを一番ダメにしている気がします。ヒュー・ジャックマンはシリーズ中、一番見せ場たっぷりですが、一番間抜けに見えたのも事実。そしてサイクロップスがもっと間抜けにみえました。ファムケ・ヤンセンがこわすぎ。エレン・ペイジがキュートでした。
 あの興行成績だとパート4はできるのでしょうか。でもそんなこともきっとどうでもいいでしょう。そこそこ楽しめましたのは事実でそこは評価したいのですが、パート4までに内容を覚えていられるかどうか、そして覚えておく価値があるのか、そこは疑問です。
(チネチッタ・チネ7にて)

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