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2006年8月25日 (金)

『スーパーマン リターンズ』

Spreturn☆☆ もっと活躍しようよ。
 まず諸説ありますが、これは2作目の続きと言うことでいいのでしょうか? まあどっちにでもつながりますが、ちょっと気になるので知っている人教えてください。
 で、中身なのですが、うーんなんかなあな感じです。オープニングは大興奮。ジョン・ウィリアムズのテーマ曲に、びしゅーと飛び出てくるタイトルシークエンスというおなじみのパターンには鳥肌ものです(これがない時点で3はだめだった)。ところがシャトル救出をはたしたあたりから話はどんどん失速してくるのです。私の不満はスーパーマンが活躍するシーンが少ないこと。だってスーパーマンが大活躍するからプライベートな部分で悩みが大きくなるジレンマができるはずなのに、どうもそっちだけで悩みすぎている。それから敵役に魅力がないこと。ケビン・スペイシーは誰もが認める名優ですが、これはだめでした。何というかジーン・ハックマンにはあった茶目っ気たっぷりのどこか間抜けでユーモラスなところがない。あの見栄っ張りでリッチな感覚が似合わない。だから悪役にスケール感が出てこない。宿敵という感じにはならないのです。こうやってふりかえるとやはり1作目は偉大だったのですなと痛感します。
 ただクリストファー・リーブ主演のシリーズに敬意を払った作品であることはすごく嬉しかったです。ケント家に飾ってある写真に、グレン・フォード演じた父親が写っていたり、マーロン・ブランドの映像が使われていたり。あのラスト、地球の外を飛ぶシーンは1、2で毎度おなじみのシメの構図でしたね。そしてクリストファー・リーブ夫妻への献辞。じーんときました。
 夏のイベントムービーとしては及第点だと思いますが、1作目のような存在になれるかは微妙な出来映えです。
(メルシャン品川アイマックスシアターにて)

 なお私はアイマックスバージョンでみました。ご存じの方も多いと思いますがこの作品、アイマックスDMRでも公開されています。アイマックスDMR自体はすっかり日本でも定着(という言い方が適切かは別だが、少なくともワーナー作品だけは日本でもちゃんと公開されているだけでもありがたいという意味で)してきましたね。で、今回もめでたく上映されました。で、今回のウリは3Dシーンがあること。一般実写作品が3DのアイマックスDMRで公開するケースでは初めてのこと(アイマックス用作品では全編3Dの劇映画は『愛と勇気の翼』などがあり、一般アニメでは『ポーラー・エクスプレス』が全編3Dバージョンで公開されています)。4カ所合計20分が3Dになっています。スクリーン上に表示される合図で3D用眼鏡をつけたり、はずしたりして飛び出す映像を楽しんだのですが。うーん感想は本編同様微妙なところ。やるなら『ポーラー・エクスプレス』のように全編やるべきだし、ちょっと中途半端な気がします。それに上映中いつでもかけられるように準備しておくのは面倒でした。わざわざ品川まで足を運ぶほどの効果はないかもしれません。

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