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2006年8月28日 (月)

原作者のぼやきはごもっとも

 『ゲド戦記』の原作者アーシュラ・K・ル・グウィンが自らのホームページで映画への感想を述べたそうです。ちなみにこっちに原文があるのですが、これがまあごもっともなコメントばかり。特に看過できないのが以下のくだり。
(引用)It was explained to us that Mr Hayao wished to retire from film making, and that the family and the studio wanted Mr Hayao's son Goro, who had never made a film at all, to make this one. We were very disappointed, and also anxious, but we were given the impression, indeed assured, that the project would be always subject to Mr Hayao's approval. With this understanding, we made the agreement.
宮崎駿氏が引退を望んでいることと、映画製作経験のない彼の息子吾郎氏が監督することを説明されて、我々はとても失望し不安に感じた。しかしこのプロジェクトでは最終的に駿氏の承認があってできあがると思った。このような理解で我々は承諾した。

 つまり宮崎吾郎監督は初めての作品だけれども、駿監督もついているから大丈夫という話を交渉の段階で誰かがした可能性があるということですよね。もしこれが事実だとするとちょっとなあと思います。もちろん原作の版権を購入する時にスタッフまでを確約する必要性はないのですが・・・。
 まあ原作者がこういう形でコメントするのも珍しいと思うのですが、この感想の最後にゲドの声がよいとか、テルーの歌がいいなんてフォローめいたことを言われてしまって、さあジブリのみなさんどう思うのでしょうか。とりあえず鈴木プロデューサーが出したコメントは「開き直り」と言います。

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