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2006年8月 3日 (木)

『サイレントヒル』

Silenthill☆☆ スタイリッシュだが話がたるい。
 ゲームは好きな私ですが、アクションもの(へたっぴです)や、RPG(レベル上げが苦痛。FF4とFF5だけさ、まともに最後まで行ったのは)など苦手なジャンルがいくつかあります。で、このゲームもやっていません。最初の「バイハザード」がリリースされた時に珍しくやろうと思ったのですが、序盤あの動物が廊下に乱入してきた時に心底びっくりして(しかも夜AVシステムにつないでやってたんですって)それ以来この手のホラー系は敬遠しています。閑話休題。
 はずれだらけのゲーム映画化作品ですが、結局映画とゲームのおもしろさは別のところにあるということがわかっているかいないかの違いなのでしょう。これは比較的映画として成立していると思います。ただそれがおもしろいかどうかは別の話。ゲームから映画へ巧みに世界観を取り入れているのはいいと思います。『ジェヴォーダンの獣』の監督らしく、とてもスタイリッシュで個性的なビジョンを構築しています。ところがこの監督は物語を語るのがうまくない。『ジェヴォーダンの獣』もそうだった。冗長で収拾がつかなくなっている。こういうジャンルムービーに必要なのはやはり「語り口」なのだと思います。だってそうでなくても映画のおもしろさは登場人物がどうなるのかにあって、登場人物を操作できるゲームとそこが大きく違うのです。個人的にゲーム映画化では唯一の成功作だと思う『バイオハザード』はそこのツボを押さえていました。世界観は借りつつもゾンビものの王道になっていたわけです。よかったのはラストの処理ぐらいですかね。演技陣は可もなく不可もなく。ショーン・ビーンさんにひと言。あなたはイギリスの大杉連と呼んであげたい。出過ぎです!
(渋谷シネパレス2にて)

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