« 『ポロック 2人だけのアトリエ』 | トップページ | コールドプレイ(日本武道館) »

2006年7月17日 (月)

『吸血鬼ゴケミドロ』

0008nz2☆☆☆ 見せ物的作りをわかっている。
 『マタンゴ』と並ぶ伝説の和製SFホラーをハイビジョンでみられる幸せ!(笑) 中身もおもしろかったです。
 もちろんつっこみどころはたくさんあります。生き残るための内輪もめも王道ですし、目新しいところはないのですが、見せ物的な作り方という点で、わかってるねぇというところがたくさんあります。視覚効果の見せ方も、物語展開もコンパクトにしている。何が見せ所かをきちんとおさえていてわかりにくいところがない。そしてみているこちらが気恥ずかしくなるところがない。この点は評価したいです。ラストの絶望感もマルです。キャスティングもいいですね。吉田輝雄、佐藤友美はともかく、高橋昌也、金子信夫とここまでステレオタイプにならぶと笑うしかない。中でも高英男が素晴らしい。やはりミュージシャンの存在感はただものではないです。
 こういう空想科学映画を小馬鹿にする人はもったいないですね。なぜなら映画の世界を信じさせようと真剣に取り組んでいる人たちの熱意にふれるチャンスを放棄しているからです。そういう意味でこの作品も見終わってとニヤリとさせられる佳作だと言えます。

|

« 『ポロック 2人だけのアトリエ』 | トップページ | コールドプレイ(日本武道館) »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『吸血鬼ゴケミドロ』:

« 『ポロック 2人だけのアトリエ』 | トップページ | コールドプレイ(日本武道館) »