『ナショナル・トレジャー』
☆☆1/2 よくも悪くも荒唐無稽。
ブラッカイマー印のアドベンチャー物だったので劇場ではパスしましたが、期待していなかったせいか、そこそこは楽しめました。あ、でも自分なりの「おもしろい」という基準はクリアしてません(汗)。
正直話自体はなんだかなあなところもありましたが、脚本の持つ荒唐無稽さを、よくも悪くもそのまんま出したことが、無欲の結果を出したと言えます。ジョン・タートルトーブは結局素材を自分流に処理できないのでしょうね。ですからもともとがよい話である『クール・ランニング』は佳作になるし、元がどうしようもない『キッド』『フェノミナン』は凡作になりました。この作品も彼の働きは所詮評価される仕事とはいえません。今回の功労者はやはりニコラス・ケイジとショーン・ビーンですね。特にケイジは『ザ・ロック』や『フェイス/オフ』のようにプログラム・ピクチャーで役者が果たすべき役割を理解している数少ないスターです。逆にダイアン・クルーガーは知性もセクシーさも欠けています。
しかしこの手のアドベンチャー作品が登場すると『レイダース失われたアーク』は奇跡的な作品であったことを痛感します。続編が企画されているようですが、キャラクターにも物語にも魅力がないのでやめた方がいいと思います。
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