« 『スター・ウォーズ』HV一挙放映決定! | トップページ | DVD『サウンド・オブ・ミュージック』ファミリー・バージョン »

2006年6月 3日 (土)

アイマックスDMR

 『ポセイドン』をメルシャン品川アイマックスシアターで鑑賞したのですが、最近ワーナー配給作品が、日本でもアイマックスDMRというかたちで、何本かここで上映されています。アイマックスDMRは35ミリフォーマットの作品を70ミリフィルムを使うアイマックスフォーマットにデジタルマスタリングして、大型画面で上映できるようにすること。よく劇場でみることと、ビデオやDVDでみることで作品評価が変わるかという議論があります。私はそうだと考えている人です。(極論すればみる時の心理状態なども大きく影響するわけですが(汗)) また上映館のクオリティやプリントのコンディションでも微妙に(あくまで微妙に)影響するでしょう。ではこのアイマックスDMRはこだわる価値があるのでしょうか? 
 通常作品をアイマックスシアターでという上映は以前からありました。きちんと長編をアイマックスフォーマットでという試みは、ここ5、6年のことです。かつて現テアトルタイムズスクエアのところに東京アイマックスシアターがありました。そこで何本かアイマックスフォーマットの長編劇映画が上映されています。そこでの経験をもとに自分なりに検証してみましょう。
 
『ファンタジア2000』
 この作品はもともとアイマックスを想定して制作され、今まで「アイマックスで長編は無理だ」という概念を覆し、アイマックスならではの素晴らしい作品になっていました。その後、35ミリで上映されたものの、これはやはりアイマックスならでは、ですね。これは影響大。
『美女と野獣 ラージスクリーンフォーマット』
 この映画館の最後を飾ったのが、ディズニー作品のアイマックスバージョンであるこれ。これはよくある特別版のように追加シーンを加えて再編集されたもの(現在DVDでリリースされているものと同じです)をアイマックスフォーマットにしたもの。この作品、オリジナル版は都内のロードショーで70ミリプリントの上映が日劇プラザでありました。私はこの作品を最初ビデオで鑑賞でしましたが、率直な印象でいえば、作品の長所も短所もでかくなった感じ(笑) 拡大されたことで構図がうるさく感じる場面が多くなりました。少なくとも評価に影響はなし。
『マトリックス・リローデッド』
 私がはじめてみたアイマックスDMR。その前に先行でTHX規格の劇場でみていたのですが、あまり違いは感じませんでした。影響なし。
『ポーラー・エクスプレス』
 この作品もアイマックスDMRですが、これはアイマックス版のみ3D映像。もともとこれはアイマックス3Dでの製作が念頭に置かれていて、それを意識した構図や映像設計が行われています。テーマパークのアトラクションのようでした。35ミリ上映のものとは、もはや別物といってよいぐらい作品評価が激変すること間違いなし。
『バットマン・ビギンズ』
 すでに終映間近でシネコンでも小さいところでしかやっていなかった時、アイマックスでの上映は助けられた思いがしました。でもそれで作品評価に違いは出なそう。
『ポセイドン』
 新聞広告にはただ70ミリとありましたが、これもアイマックスDMR。パニック映画は大画面、でもつまらないものはつまらない。影響なし。

 おもしろい作品は大画面ほど楽しく、そうでない作品は大画面にも意味がないということですか。なんか至極当たり前の結論ですが(笑)。でも大きな画面でみたいタイプの作品は確実にありますからね。
 最後にアイマックスの今後。アイマックスの問題点としてあげられる制作時の困難(フィルムが大きい分、いろいろと大変)、スクリーンサイズを可能にする施設(都内に専門館は1つ)、フィルムの重量(長編になると激重)、それにともなう静電気。なんとかフィルムレスに・・・ってまさにDLP向けじゃないですか! DLPアイマックスなんてフォーマットはできませんかね? えっそれじゃDLPでもアイマックスでもない別物になるですって。こりゃまた失礼いたしました!

|

« 『スター・ウォーズ』HV一挙放映決定! | トップページ | DVD『サウンド・オブ・ミュージック』ファミリー・バージョン »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アイマックスDMR:

« 『スター・ウォーズ』HV一挙放映決定! | トップページ | DVD『サウンド・オブ・ミュージック』ファミリー・バージョン »