『M:I:III』
☆ とにかくつまらない。
1作目はまあまあ面白かった。2作目はあまりおもしろくなかった。3作目の今回はそこそこ評判はよかったのですが、個人的には2作目よりもつまらなかったです。冷静に考えてみると毎年必ず主演作があり、ある程度の興行成績を収めているトム・クルーズは本当にすごい。そんな彼のフィルモグラフィーでも唯一のシリーズ作なわけですが、なぜそんなにこだわっているのか、やはり一番オレ様映画にできるからなのか? ちっとも魅力がないシリーズです。
まず話がつまらない。すごくいきあたりばったりな構成。最後なんてギャグで苦笑しました。<以下ネタバレ(ドラッグ&反転でお読みください)>銃ってそんなに簡単に使えるのか? IMF本部は妻が簡単にはいれる程度のセキュリティなのか? などつっこみどころ満載なおばか描写が続きます。次に敵役に魅力がない。フィリップ・シーモア・ホフマンを無駄遣い。さらにアクションに華がない。見せ場らしい見せ場がない。『LOST』『エイリアス』で出世したJ・J・エイブラハムズは才能がないとは言わないけれども、この作品を仕切れるほどの力はなかったということでしょう。
このパート3は監督や出演者の降板など、製作上のゴタゴタが伝えられてきましたが、完成した作品はそんな後遺症を大きく引きずっているように感じました。4作目は作るのでしょうか。もし作るのであれば5分程度のトム・クルーズプロモーションビデオで充分です。
(109シネマズMM横浜7にて 先行)
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