『ステップフォード・ワイフ』(2004)
☆1/2 毒抜きした抜け殻。
アイラ・レビンのベストセラーの2度目の映画化ですが、最初の作品は日本未公開。ずっとずっとオリジナルが気になっていて、とりあえずリメイクをみたって感じです。しかしつまらない映画でした。一言でいえば抜け殻、しかも毒抜きにされた味気ない抜け殻です。
女性の社会進出がさかんに取りざたされた時代背景を考えるとサタイアとしての面白さがリアルタイムにあり、きっとスキャンダルで毒があった題材だったのでしょう。しかし時代がずれた場合より本質的なものを追求しなくてはいけないのに、この作品はその部分を表層的に扱ってしまっている。だからおかしさもないし、はっとさせるものもありません。キャストはみんな場違いな演技のオンパレードで空気をしらけさせます。グレン・クローズなど最たる物です。わかっているのはクリストファー・ウォーケンとロジャー・バートぐらい。
オリジナルは何かの機会にぜひみてみたいですね。そんな感想しか出てこないレベルの作品です。
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