« 『ヴェロニカ・ゲリン』 | トップページ | 『デビルズ・バックボーン』 »

2006年5月 6日 (土)

『エネミー・オブ・アメリカ』

☆☆☆ 勝因は「節度」。
 ブラッカイマーにトニー・スコットなんてくると、たかが知れてると思っていましたが、意外に楽しむことができました。最大の勝因は「節度」でしょうか。『スパイ・ゲーム』のあたりになるとあまりのテクニック過剰な映像に辟易してきますが、ここでは何が起きているかをスピーディかる過不足なく的確に伝えています。またウィル・スミスもこのぐらいのノリでおさえてくれるといいです。すっかり最近じゃ強さ無限大ヒーローですからね。他のキャスティングもすごくいい。最近では怪優という表現がふさわしいジョン・ボイトに、『カンバセーション盗聴』の役柄を想起させずにはいられないジーン・ハックマン、他にも追跡側にローレン・ディーン、ジャック・ブラック、ジェイク・ビジー、そしてバリー・ペッパー。
 ラストのメタメタな展開はややぶち壊し気味ですが、それでも見応えのあるプログラムピクチャーとしておすすめできます。

|

« 『ヴェロニカ・ゲリン』 | トップページ | 『デビルズ・バックボーン』 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『エネミー・オブ・アメリカ』:

« 『ヴェロニカ・ゲリン』 | トップページ | 『デビルズ・バックボーン』 »