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2006年5月12日 (金)

『予言』

20060530_211732151☆☆ 死への恐怖感が希薄。
 なんかみてしまいました。これって実は「恐怖新聞」の映画化なんですね。案の定というか、はまるべきところにはまってしった悪手の見本のような作品。
 まず怖くない。死への恐怖感が『リング』(こっちの方が原作から影響を受けているはずですが)とは桁違いに希薄。その分、家族愛にポイントが置かれていますが、恐怖が薄れたらそっちの要素=切なさも薄まってしまうことになぜ気がつかないのでしょうか。『エクソシスト』の作品のダミアン神父の罪の意識は、実は実母を介護できずにいるところから出発しています。恐怖の描写が徹底しているからこそ、その罪の意識は観客の胸に迫るのです。
 結果的にジャパニーズホラーは袋小路にはまっています。それは怖がらせるという根本を忘れ始めているからのように感じてなりません。

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