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2006年4月27日 (木)

LD『未知との遭遇 スペシャルコレクション』入手!

Shajiten_1 PSEがらみな訳ではないのですが、DVD以前、本当に手に入れたい作品をコレクションする映像メディアはレーザーディスクでした。ところが困ったことに私はいまだにLDプレーヤーを処分できずにいます。理由はそれでしか楽しめない作品があるからです。まあたんなるDVDリリース待ちの作品はいいのですが、一番難題なのは制作者側がなんらかの理由で作品を改編してしまい、もとのバージョンをみとめなくなった場合です。いわゆるディレクターズカットのことなのですが、この悪しき風潮を生み出すきっかけになったのがスピルバーグの『未知との遭遇』。
 この作品は1977年製作(日本公開1978年)のオリジナル版のあと、1980年にUFOの内部のシーンを追加し再編集を加えた特別篇が公開されます。私が最初にみたのは特別篇。スーパーシネラマでみた感激は生涯忘れ得ぬものになりました。それ以降、決定版は特別篇とされ、ソフト化されたものはすべて特別篇になります。しかしなんとかオリジナル版もみてみたいと思った私は右往左往したあげく、16ミリ版(学園祭やイベントで上映されるやつですな)でその願望を果たしました。その後オリジナル版はレーザーディスクでのみ視聴が可能になります。
 ところがスピルバーグはこのあともう一度再編集したファイナルカット版を世に出します。それが今DVDになっているものです。この作品は特別篇よりもオリジナル版に近く、最後のマザーシップの内部映像もありません。そしてこれが決定版となりました。実は私、このバージョンを最初にみたのが東京ファンタでの上映、妻を連れてワクワクしながらみたのですが、「なんか違う?」と思いつつ、最後にマザーシップ内部が登場しないでエンディングロールだったのに、妙な違和感を感じたのを覚えています。マザーシップ内部を削除したのは監督曰く「UFOは機械ではなく精神的な存在だから」とのこと。そしてこれが決定版となり、今ではオリジナル版と特別篇は公式にはみられなくなっています。

なんだよ、それ。

じゃあ私が特別篇でえた感動は、まがいもので感じたものだというのでしょうか。そりゃ微妙な違いでしかないかもしれないけれど、もう特別篇やオリジナル版はダメダメバージョンなのでしょうか。一番最初にみたバージョンを家庭でみたいのに。

 というわけでようやく『未知との遭遇 スペシャル・コレクション版』の国内盤LDを入手(以前は米国盤で所持していましたが処分してしまったのだ)。そして特別篇。ああ、これだ、私が感動したのは!

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