4K Pure Cinema
いつもなら劇場では遠慮しそうな『Vフォー・ヴェンデッタ』をなぜみる気になったかというと、実はここ、全国でも3カ所しかない4K Pure Cinemaによる上映を行っていたからです。
4K Pure Cinemaをわかりやすく説明するとデジタル上映方式のひとつなのですが、大きな差違として、まず画質のスペックがさらに上をいっている(ハイビジョン画素数の単純計算で2倍以上)のと、今までのDLPやドルビーデジタルシネマが、作品データをストレージによって提供するのに対し、4K Pure Cinemaはネットワークによる作品データ配信を行っていることです。すでに『コープスブライド』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で行われてきたのですが(テストに参加しているのがワーナーのためワーナー作品が対象)、今年の8月いっぱい行われる予定です。
配信自体はリアルタイムなわけではないですから、特に上映でのトラブルというのはないのではないでしょうか? また画質のインプレとしては字幕が段違いにきれいに感じました。でもそれぐらいかなあ。ここまでくるとやはり撮影ソースの段階で4K Pure Cinemaに匹敵するスペックの機器を導入していないと意味がないように感じました。それからちょっと白とびするような感じがあって、このあたりは上映機器の問題もあるかもしれません。DLPの方が印象はよい気がします。なおプロジェクタはソニーのSRX-R110で、今のところ4Kにまで対応しているのはこの液晶プロジェクタしかないようです。
興行側がデジタルシステムにする最大のメリットは配信ですから、この実験がどんな波を起こすのか、興味があるところです。
参考リンク
http://www.toho.co.jp/c_topics/051011b.pdf
http://www.phileweb.com/news/d-av/200604/20/15380.html
http://www.ntt-west.co.jp/news/0510/051011.html
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051011/4kpure.htm
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