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2006年3月31日 (金)

西へ!

この週末、私はひっさびさの旅人です。
そもそもはシガーロスの来日公演がきっかけでした。東京、大阪、名古屋公演があるのですが、東京公演2日のうち、4月4日がU2と重なり(結果的にはあっちが延期したわけですが(涙))、4月5日は仕事の関係で無理っぽい。ならばと4月2日の名古屋公演のチケットを入手したわけです。結果的にはこれが吉。東京公演の争奪戦もすさまじいものがあったようですが、名古屋もなんとか手に入れられたという状況でした。

ならば日曜日帰りではなく、ちょっと週末いいかなあ、久しぶりの一人旅!と考えて、相方にお願いしたところOK! というわけで今月はそれだけでウキウキでした。で、ルートなんですが、今回の目的は3つ。ひとつはシガーロス、残り2つは食べ物系でした。まずは博多のラーメン三昧。それから大阪での牛すじおでん。えっ、名古屋に大阪に博多を土日で制覇できるか? いきましょう、いきましょう、大人な旅です、行きましょう!

いつものとおり私の旅は鉄道旅。そして旅立ちはいつも寝台特急。今回は『サンライズ瀬戸』でまずは岡山まで移動です。

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『シリアナ』

20060423162315*** 誠実な政治陰謀劇。
 予告編がとてもよくできていて期待していた作品でしたが、仕上がりは傑作というには微妙に違うなというズレを感じる作品となりました。登場人物がたくさん、話が込み入っている…。それは否定しません。事実私もかなり理解に時間がかかったところがあります。しかし作品の完成度とは無関係。むしろそれはやはり演出術の違いに起因するように思います。
 まずはこういう題材をハリウッド資本で撮ってしまったことを評価したいと思います。石油をめぐるアメリカの官民癒着構造と政治密着はすでにさまざまな方面で指摘されていますが、サウジアラビアを想起させる仮想国シリアナの石油利権をめぐるドロドロは、アメリカという国が内包する巨悪をあぶり出します。アメリカのポリティカル・フィクションが面白いのは、ワルのスケールの違いですね(笑)。それからアラブ世界の人がどうみるかわかりませんが、少なくとも描き方がステレオタイプではなかったし、彼らに対して無理解でもなかった。この点もきちんと評価すべきです。
 『トラフィック』との類似を指摘されますが、質は段違いにあちらでしょう。というのも前述の通り、話の交通整理はできてきているものの、エピソードの綴り方に軽重がない。ゆえにどれも通り一遍になってしまっています。それからキャラクターの掘り下げ方がうまかった。ちょっとした役にもアクセントがありました。キャストはみな適材適所。クルーニーはまるでブライアン・デネヒーのよう容姿でびっくりでした。
 ちょっと関係する書籍を読んでみたいと思わせる作品。必見とまではいかなくても、こういう作品が自分の視野をひろげてくれるなのだと思います。
(109シネマズMM横浜10にて)

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2006年3月20日 (月)

DVD『シャドー・メーカーズ』

20060321_214004339 原爆製造のための極秘計画、マンハッタンプロジェクトをめぐる人間模様を描いた 『ミッション』のローランド・ジョフィ監督作品。実はこれ、日本では劇場未公開(後にビデオでリリース)。遺族感情に配慮してのことだが、この当時興行的な理由以外で未公開になった大きな作品に『ガン・ホー』とこれがあり、映画ファンではそれなりに話題になった。作品としては掘り下げの弱い部分があり、さほどのものではないが、こういう題材も映画にしてしまうところに、アメリカを感じてしまう。画質音質は水準レベル。特典はまったくなし。
B-AVG.-7.59MB/sec.

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2006年3月19日 (日)

DVD『地獄のシスター』

20060321_200210432 なんとジェニファー・ジェイソン・リー主演、『愛についてのキンゼイ・レポート』のビル・コンドン監督作品が、『キングコング』でもおなじみ、コスミック出版より超激安でリリース。ちなみに米国盤はアンカーベイから、すんばらしい仕様でリリースされているので、そちらを購入しましょう。まあ権利がどうなっているかはもちろんわからないのですが、いきなりこの値段で、画質VHS並のトリミングサイズという劣悪仕様というのは悲しいものがある。それになぜか改題されています。裏面をみると一応公開済みの作品だというのは認識しているみたい。ということは一度リリースした作品を安価なセル商品で改題するアダルトビデオ商法なわけですか!(笑)。もうひとつ笑えたのがビットレート。グラフをみて唖然。ひょっとして固定レートでエンコードしてますか??? ただこのメーカー、次にあのラリー・コーエン伝説の珍作『ザ・スタッフ』がラインナップされているあたりノーマークではいかんみたいですな。
B-AVG.-5.84MB/sec.

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2006年3月18日 (土)

『チーム★アメリカ ワールドポリス』

B000BEYC7☆☆ 相手にかみつくのに無責任
 『サウス・パーク』で知られるクリエイター、トレイ・パーカーとマット・ストーンのコンビが作った作品は、相変わらず毒が満載された一品でした。ただし映画としての評価はきわめて難しいかもしれませんが。
 名前の通り、もっともやり玉にあがっているのは今のアメリカのイラクなどに対する姿勢。それをジェリー・ブラッカイマー的な描写でやっているところが彼らしいところですね。どうでもいいサイドストーリーが満載され、いちいち決め台詞が登場し、しかもそれをマリオネーションでやっているバカバカしさ。さらにコンサバだけでなくリベラルまでおちょくるところが彼らの彼らたるところで、マイケル・ムーアやティム・ロビンスまで(文字通り)ぶったぎるところはニヤリとさせられます。私にとって最大の笑いのツボは歌でした。アメリカ、ファック・イェーというテーマ曲から金正日のアイム・ソー・ロンリー、そして主人公が葛藤するときにかかる『パール・ハーバー』をくさした歌、そしてモンタージュ! こういうセンスは鋭いとうならされます。
 しかし。誰も彼もをぶったぎったことで、「しょせん他人事だろ」という無責任感が強くなってしまったことは否めません。つまらなくはないのですが一発芸とレベルがかわらない。誰も彼もくそだと言ってしまうことは悪いことじゃないけれど簡単すぎる。悪ふざけは嫌いじゃないけれど、そろそろかみつくべき相手をきちんと選んで、自分たちなりのメッセージをクリエイトする段階に彼らは進まないといけない時期なのではないでしょうか。そしてそれが作品の質にもつながるように思います。

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2006年3月17日 (金)

『高校教師 飼育の校舎』

☆☆☆ 主役が魅せる青春の苦さ。
 忙しい時に限ってこういう作品に出会うんですよね。何気なくつけていたWOWOWでオンエアされていた本作、ついつい最後までみてしまいました。そういう力のある作品に出会うからVシネマはあなどれません。限られた空間とわずかな登場人物で語られる物語は『羅生門』のように、みえない真実をそれぞれが語る形になっています。それを謎解きでないところ、すなわち誰もが青春を振り返った時に感じる懐かしさと苦さにカタルシスを生み出させたところが素晴らしいのです。もちろん拙い描写はたくさんありますが、それを補ってあまりある情感あふれるショットがたくさんあります。
 蒼井そら。彼女がこの作品の大きな魅力であることは疑う余地がありません。グラビアで顔は知っていましたが動く姿は初めて。素晴らしい素材ですね。空気を表情で出せる希有な才能を感じます。アダルト業界出身のタレントさんについてはいろいろな意見はあると思いますが、私はそちらから一般作品に顔を出せる人は、表現者としてのフィールドは違えど、それなりの個性と才能があると思っています。セリフの滑舌などは別として、表現者としての彼女の頭の良さ、センスの良さを随所に感じさせてくれます。その分共演している男優陣の器の小ささも目立ってしまいましたが。また大友良英が担当した音楽は低予算の中でアンビエントなメロディが印象的でした。
 蒼井そら主演だからという色眼鏡でみてしまうにはあまりにも惜しい佳作です。

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2006年3月11日 (土)

U2公演延期・・・

なんと公演延期です。私にとっては初めてのキャンセル。
でも同規模で他の時期にできるのでしょうか?
このまま流れるのではないかという不安があります。

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