« ユナイテッドシネマとしまえん(4)(8) | トップページ | DVD『キング・コング』(1933) »

2006年1月10日 (火)

キネ旬ベストテン発表

毎年恒例のキネ旬ベストテンが発表されました。

【日本映画】
<1>パッチギ!
<2>ALWAYS 三丁目の夕日
<3>いつか読書する日
<4>メゾン・ド・ヒミコ
<5>運命じゃない人
<6>リンダ リンダ リンダ
<7>カナリア
<8>男たちの大和/YAMATO
<9>空中庭園
<10>ゲルマニウムの夜

 【外国映画】
<1>ミリオンダラー・ベイビー
<2>エレニの旅
<3>亀も空を飛ぶ
<4>ある子供
<5>海を飛ぶ夢
<6>大統領の理髪師
<7>ウィスキー
<8>スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
<9>キング・コング
<10>ヒトラー~最期の12日間~

 邦画は比較的妥当な感じがしますが、外国映画の方はというと…えっ! 『SWエピソード3』がランクイン? しかも『キング・コング』よりも上だとぉ? 唖然…。実はSWシリーズのランクインは2度目。エピソード4と、このエピソード3。本当にそうかあ???? 『帝国の逆襲』すら入っていないのに…。ベストテンをこういう形で選ぶことに限界が来ているのかもしれません。そう、まるでレコード大賞のように。
 最大の問題は、2001年1月と2002年2月の週報にも書いてあるのですが、投票の権利がある批評家の好みの幅がありすぎて、選ばれるべきレベルの作品の漏れが大きくなっていること。かつてはみんなが推す作品が投票で集まってきたわけですが、今は票が異常なまでに分散してきたために(だって2004年度は投票された作品が133本ですよ)、数名が(数十名じゃないですよ)が上位に推すと、それでランクインしてしまうのです。だからベストテンに傾向がまったくみえない。もし個人の評論家が出したベストテンがこれだったら笑いませんか? キネ旬のベストテンが全てではないですが、少なくともその時代の映画ジャーナリズムの方向性は明確に出ていました。その点ではやはりそれなりの論客に選んでもらいたい。そして八方美人でなくていいから、雑誌の方向性がきちんと出ているベストテンにしてほしい。それがまたキネ旬の権威になると思うのですが。

|

« ユナイテッドシネマとしまえん(4)(8) | トップページ | DVD『キング・コング』(1933) »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: キネ旬ベストテン発表:

« ユナイテッドシネマとしまえん(4)(8) | トップページ | DVD『キング・コング』(1933) »