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2005年11月15日 (火)

『CODE46』

code46☆☆☆ 独特の空気は出ているが、このキャスティングがもったいない。
 マイケル・ウィンターボトムの作品は実はこれが初めて。なんとなくみたのですが、なかなかの佳作でした。
 上海という舞台設定も魅力的ですし、いわゆるインフラを中心としたものだけが、テクノロジーが進んでいる様子は、少なくとも近未来を描く映画が陥りやすい陳腐さにはまっていません。ラストはいいですね。コールドプレイの"Warning Sign"の使い方にもぐっときました(デビッド・ホームズのスコアもいいです)。また物語設定上のCode46に関わる遺伝子テクノロジーの部分は、すんなりと受け入れられました。恋の障害としてはユニークだと思うのですが、でも肝心のキャスティングが×。ティム・ロビンスはいいのですが、サマンサ・モートンはどうしてもそういう人にはみえない。私の好みの問題かもしれませんが、ティム・ロビンスが一目惚れをするとは(せめて気にかかる存在となるには)説得力に欠ける気がしました。
 未来という世界の空気はきちんと表現できているだけに、肝心なドラマの部分で損をしているのはもったいないと思います。しかし一見の価値は充分にあり、ひょっとするとカルト的な人気を博すタイプに化ける可能性があります。

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