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2005年11月26日 (土)

『エコーズ』

echoes☆☆☆ そこそこまとまっているのだが、6年前の作品という点で損をした。
 脚本家デビッド・コープの第2回監督作品(ちなみに3作目が『シークレット・ウィンドウ』)。この作品、実は1999年の作品です。製作年から日本劇場公開まで間があく作品は、やはりそれなりの力をもっている作品が多いのですが、これもなかなかの作品でした。
 <以下ネタバレ(ドラッグ&反転でお読みください)>いわゆる死者がみえます系で、その死者がいろいろと信号を送ってくる系のミステリーなのですが、やはり6年のブランクは痛かったですね。『シックス・センス』と同じ年度に公開されていたら、それなりに衝撃はあったかもしれませんが、あの後雨後の竹の子のようににた作品が続出したために、やはり既視感があるのは否めません。原作なんかリチャード・マシスンで、もっと昔だというのに…。この点は本当に残念。ケビン・ベーコンは、本当によい役者さんになりましたね。この作品でも彼が演じることで狂気なのか正気なのかを観客がハラハラできるのだと思います。もうひとつ言えるのは演出不在なこと。やはりこの人は脚本家でいくべきなのでしょう。でもこの人、脚本になると力業でダイジェストを作る人という印象しかないのですがねぇ(汗)。
 いわゆるめっけものですので、過大な期待をしなければ楽しめると思います。

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2005年11月24日 (木)

DVD『ポーラー・エクスプレス』(2枚組)

20051203_225951054ロバート・ゼメキスのフルCG作品。私はアイマックスでみちゃいましたので、この2Dバージョンは作品的には別物ととらえていますが、DVDはびっくりのハイクオリティ(ワーナーでIMAX-DMRになっている作品は、なんかどれもすごいことになってますよね)。画質はコントラストも自然で発色もよく、音も切れ味抜群。低音から高音までまんべんなく、全方向からの再生。セッティングが問われます。2枚組版を購入したのですが、特典はちょっと拍子抜け。もう少しメイキングに特化してほしかったのですが。
B-AVG.-6.37MB/sec.

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2005年11月22日 (火)

DVD『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』

20051203_224636871ついに完結したシリーズ最終作(なんだよね、ルーカス氏!)。THX+DLPで鑑賞した身としては、はやく次世代DVDパッケージでみたい!という気がしないでもないが、とりあえずDVDとしてはさすがの水準。ただ作品のサウンドデザイン自体がどんどん貧しくなってきた印象があり、鳴ればいいだろうという音場は以前ほどの聴く楽しさがなくなってきた。さらに映像特典はどんどんつまらなくなってきた印象がする。確かにケータリングサービスのことも興味はあるが、このディスクの特典にふさわしいかは考えもの。
B-AVG.-6.62MB/sec.

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2005年11月16日 (水)

DVD『ハウルの動く城』(通常版)

20051204_92551412前作『千と千尋の神隠し』での赤いDVD騒動も懐かしい宮崎駿監督作。ちなみに私の昨年度ワーストの1本です。この作品も2種類の商品があり、しかも腹が立つことにdts-esは通常盤には未収録。でも好きな作品じゃないからいいや(爆)。実はこれも米国盤にするか迷いました。宮崎作品は『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』と両方米国盤も買いましたが、ともに値段も安く、画質音質も上でした。でも好きな作品じゃないからいいや・・・って米国盤の方が無駄遣いじゃなかったってことでしょうか(汗)。ただ画質音質は水準以上。特に画質は素直な発色でジブリのディスクで初めて感心しました。またパイオニアのフェイズコントロール技術が利用されているが、対応する機器が必要なので我が家では無関係。というか低音の遅れってそんなに気になるものなのかというのが正直な感想です。特典はいつものコンテとリンクするものなど。
B-AVG.-7.91MB/sec.

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2005年11月15日 (火)

『CODE46』

code46☆☆☆ 独特の空気は出ているが、このキャスティングがもったいない。
 マイケル・ウィンターボトムの作品は実はこれが初めて。なんとなくみたのですが、なかなかの佳作でした。
 上海という舞台設定も魅力的ですし、いわゆるインフラを中心としたものだけが、テクノロジーが進んでいる様子は、少なくとも近未来を描く映画が陥りやすい陳腐さにはまっていません。ラストはいいですね。コールドプレイの"Warning Sign"の使い方にもぐっときました(デビッド・ホームズのスコアもいいです)。また物語設定上のCode46に関わる遺伝子テクノロジーの部分は、すんなりと受け入れられました。恋の障害としてはユニークだと思うのですが、でも肝心のキャスティングが×。ティム・ロビンスはいいのですが、サマンサ・モートンはどうしてもそういう人にはみえない。私の好みの問題かもしれませんが、ティム・ロビンスが一目惚れをするとは(せめて気にかかる存在となるには)説得力に欠ける気がしました。
 未来という世界の空気はきちんと表現できているだけに、肝心なドラマの部分で損をしているのはもったいないと思います。しかし一見の価値は充分にあり、ひょっとするとカルト的な人気を博すタイプに化ける可能性があります。

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2005年11月11日 (金)

『ショーン・オブ・ザ・デッド』

shaun☆☆☆ パロディの鑑。英国気質の心意気。
 これまたホラーファンで話題になっていた作品。なるほど! これは『バタリアン』以来のホラーパロディの秀作でしょう。
 お茶を濁すレベル、もしくはおふざけレベルにならなかったのはなぜか? まずストーリーにオリジナル(『ドーン・オブ・ザ・デッド』、つまり『ゾンビ』の方ですな)の要素をうまくちりばめていること。そこに英国気質が絶妙に絡んでいること。たてこもる場所がパブ? もう大爆笑ですね。かといって残虐描写に手を抜かなかったところが肝。音楽もちらっとゴブリンをしのばせるあたりマニアぶりも感じさせられます。
 作品自体のテンポもよく、パロディとしても良質。『ゾンビ』が好きな人は楽しめること請け合いですが、コメディ映画ファンにもおすすめです。ただし血が苦手な人はやめた方がいいかも。

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2005年11月10日 (木)

DVD『バットマン・ビギンズ』

bbクリストファー・ノーランによって新たにスタートした『バットマン』シリーズ第5作目。私は好きです。作品世界が暗い場面が多いにもかかわらず画質はかなり健闘している部類で破綻せずに描写できている。もとのサウンドデザインが秀逸でサラウンドも聴かせどころは多いが、音質も優秀でスコアがパワフルに鳴る。特典は標準的なものが並ぶ。
B-AVG.-6.59MB/sec.

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DVD『宇宙戦争』(2005)(2枚組)

wwスピルバーグ&トム・クルーズコンビの作品。私が購入したのは2枚組バージョン。というか12月に出る訳わからん災害グッズ付きを購入する人はどのぐらいいるのでしょう? 特典付きかそうでない方かは結構迷うところですが、これに関しては微妙。とりあえずプレビジュアライゼーションについての資料があったのはよいのですが、それ以外は普通。最近感じるのは旧作がリニューアルして発売されるときの映像特典は総じておもしろいものが多いということ。新作は撮影中と並行して作られる場合が多く、作品そのものの位置づけが中途半端であるせいかもしれません。再見にたえる映像特典、作品として成立している映像特典は新作では難しいのかもしれませんが、かといってこればかりはみてみないとわからぬものが多く、結局特典付きを買っちゃうんです。音質はdtsが抜群。ただ画質は撮影監督ヤヌス・カミンスキーのブリーチバイパス処理の影響で、DVDで再現することがかなり難しい世界なので、『マイノリティ・レポート』のDVDに「はらほれひれはれぇ」とがっかりした人は今回もバツでしょう。
B-AVG.-8.1MB/sec.   

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2005年11月 2日 (水)

『フォーガットン』

☆ 反則すぎてバカ丸出し。
 いろいろとウワサには聞いていたのですが、ウワサ通りの珍作。ひとことでいうと「そんなのアリか!」(笑)。
<以下ネタバレ(ドラッグ&反転でお読みください)>まあ、それが何かしらSF的なセンスがあればいいと思うんです。たとえば『ダーク・シティ』だったり(快作)、『うる星やつら2・ビューティフル・ドリーマー』だったり(傑作)。でもこれは密室殺人の謎解きをしている金田一耕助が、犯人は超能力で殺しましたとオチをつけるようなセンスなんですよ。話になりません。傑作『W』を作ったジョセフ・ルーベンはどうもメジャー系では、ただの珍作監督のまま終わるのでしょうか。うーん…。とりあえず怒る気にもならないぐらい脱力しました。

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