『エコーズ』
☆☆☆ そこそこまとまっているのだが、6年前の作品という点で損をした。
脚本家デビッド・コープの第2回監督作品(ちなみに3作目が『シークレット・ウィンドウ』)。この作品、実は1999年の作品です。製作年から日本劇場公開まで間があく作品は、やはりそれなりの力をもっている作品が多いのですが、これもなかなかの作品でした。
<以下ネタバレ(ドラッグ&反転でお読みください)>いわゆる死者がみえます系で、その死者がいろいろと信号を送ってくる系のミステリーなのですが、やはり6年のブランクは痛かったですね。『シックス・センス』と同じ年度に公開されていたら、それなりに衝撃はあったかもしれませんが、あの後雨後の竹の子のようににた作品が続出したために、やはり既視感があるのは否めません。原作なんかリチャード・マシスンで、もっと昔だというのに…。この点は本当に残念。ケビン・ベーコンは、本当によい役者さんになりましたね。この作品でも彼が演じることで狂気なのか正気なのかを観客がハラハラできるのだと思います。もうひとつ言えるのは演出不在なこと。やはりこの人は脚本家でいくべきなのでしょう。でもこの人、脚本になると力業でダイジェストを作る人という印象しかないのですがねぇ(汗)。
いわゆるめっけものですので、過大な期待をしなければ楽しめると思います。
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