『マシニスト』
☆1/2 思わせぶりではない。これは露骨で下手くそなダンサーだ。
やられました。久しぶりに予告編に騙された!という感じ。ということは中味は? はい、バッテンです。<以下ネタバレ(ドラッグ&反転でお読みください)>とにかくはやばやと二重人格的なネタは割れたと思います。だってほとんど超常現象に近い出来事ばかりですから、論理的に考えてもミステリー的な解答ではない。その上、これでもかとヒントに近いことをみせつけられるのですから。ドストエフスキーに、あの遊園地のファンハウス。もうばればれでしょう。後半はすっかり退屈してしまい『エンゼルハート』は偉大だったなあ、とぼやきたくなりました。マイケル・アイアンサイドがいい奴だったのはちょっと嬉しかったかも。なんだかんだと言われるM・ナイト・シャマランが非凡な点はそこにあります。つまり観客への提示の仕方が抜群にうまいこと。この作品は思わせぶりとかのレベルではなく、下手くそなダンサーが露骨に腰をふっているようなものです。あの色彩のない映像設計もちっともいきてこない。またクリスチャン・ベールには悪いですが、そんなに痩せても・・・という感じでムダ脱ぎならぬムダ痩せ。彼の演技も作品感にあっていません。それから鑑賞するまでジェニファー・ジェイソン・リーが出演していることを知りませんでした。それにしても最近ちょっとタイプキャストが多くて残念。
不眠症の映画ですが眠気を誘います。この現実は皮肉にすらなっていません。
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