『感染』
☆☆1/2 迷走した物語は結局自滅。
Rec-Potが満タンだったので仕方なく鑑賞。(うーん最近前向きな鑑賞態度じゃないケースが多いなあ) なんか途中まで頑張っていたのに自滅&討ち死にした感じです。
前半はかなりいい感じできます。そもそも病院自体が人の生死を左右する怖いところですから、舞台として充分怖い。医療ミスが起きるところまではかなり怖かった。ところが感染症の患者がやってきてから話が迷走をはじめます。『遊星からの物体X』になるわけでもなく、結局日本チックな恨みの世界をスパイスにした箱庭的な『世にも奇妙な物語』レベルのオチ(事実この作品はその中の1エピソードを拡大しているのですが)へと自爆。この監督の『催眠』は評価をしているのですが、なんかダリオ・アルジェンとのようにやりたいイメージだけが先行するタイプなのかもしれません。役者陣はそこそこ頑張っています。中でも星野真里は菅野美穂に続き、ホラーで行ける女優さんとして大発見です。佐野史郎はいいのですがあまりにタイプキャストな気がします。
ジャパニーズホラーの隆盛が続いていますが、玉石混淆であることも事実です。その中で高い志をもつ人が意識をして作っていかないと、観客の方が飽きてしまうのは自明の理。落合正幸監督は次作に期待したい人なのですが、脚本はやめた方がいいかもしれません。
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