『キャビン・フィーバー』
☆☆ どっちつかずでもったいない。
意外にまともな展開(とはいえ普通の展開ではない)になっていくのに驚きました。でも『13日の金曜日』や『死霊のはらわた』あたりが雰囲気としては似ていて、突っ込みどころも満載のゆるーい手展開。そういう意味でも80年代テイストを反映した作品といえるのかもしれません。残念なのは中身を欲張りすぎたせいか、どっちつかずな印象になってしまったこと。感染症の描写はもう一息だし、米田舎の恐怖はあっさりだし、ブラックでオフビートな笑いをベースにするのであれば(最後のトレーラーなんざ大爆笑もの)『2000人の狂人』とかの路線をねらえたのにと思いました。しかしこういうタイプのホラーは今となっては希少な部類ですね。
(シネセゾン渋谷にて)
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