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2004年9月20日 (月)

『ヒート』

 BS2でマイケル・マン監督の『ヒート』をやっていました。ほぼ中間点、白昼の銃撃戦より、やや前からつけたのですが、思わずそこから見てしまいました。マイケル・マンのお話は何と言ってもスタイリッシュな映像、そこに濃密なディテールが加わることでリアルなドラマを構成させる点に、凄味があります。作品自体は大したことがない『ザ・クラッカー』ですが、あのオープニングの金庫破りのシーンは、タンジェリン・ドリームの音楽とも相まってかなりしびれました。『刑事グラハム』のビデオをみながらの推理シーン、後から作られた『レッド・ドラゴン』なんか、どっか行けの迫力。この映画も2大スターに目がいきがちですが、実は脇を固める役者陣の充実が、ちょっとしたエピソードにリアリティを与えています。(余計に思える話も、まあ、あるにはあるのですが)かといってアンサンブル重視な人ではなく、キャスティングには、あまり一貫性は感じません。はっきりいっていつも女性陣なんか、添え物程度の役しかないですね。(『ラスト・オブ・モヒカン』は例外)そのバランスが狂ったり、変に自己主張(意図するしないは別として)してしまうとダメなのでしょう。『ザ・キープ』とか、『アリ』とか。
 来月ハイビジョンでもオンエアされます。今回のオンエアは画質的にはあまりほめられたレベルではなかったので、そっちのオンエアは楽しみです。

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